こんにちは!CLEAR Englishへようこそ!
渡部 綾です。

日本語と英語の同時通訳者として、またアメリカやカナダに住んできた日本人として、いつも残念に思うのは、せっかく、中学・高校、あるいは加えて大学で英語を勉強してきたのに、英語をちゃんと話せる日本人が、ものすごく少ない!ということです。

皆さん、「海外生活している」なんて聞くと、それだけで「英語がペラペラ」と思うかも知れませんが、全然そんなことないのですよ(涙)。片言の英語で40年暮らしている、というような人が、たくさんいます。

また、私の周りには、いわゆる高学歴の人がたくさんいます。私自身が、女子学院という、東京の「御三家」と呼ばれる中学・高校に通い、東大に進学したので、周りには「東大卒」をはじめ、医学部をはじめ偏差値の高そうな大学出身の友人・知人がたくさんいます。

でも、英語を「使える」人は、本当に少ないです。

みんな、少なくとも大学入試の英語はある程度できたはずなのですが、大人になって使える英語にはなっていないのです。

なぜ、少なくとも中学の3年間、多くの人は高校までの6年間、場合によっては大学を含めて8年から10年くらい、苦労して勉強してきたのに、英語を使えない人が多いのでしょう?

それは、努力というか、苦労してきた、その方向性がズレているために、身についていないのです。

私がCLEAR Englishを立ち上げようと思ったのは、方向性の正しい学習法をお伝えすることで、これまでと同じだけの労力を費やしたら、ちゃんと英語が話せるようになって欲しいと思ったからです。

むしろ正しい方向性で学べば、これまでのやり方よりも苦労は減り、もっとすんなりと効率よく身につくはずです。

なぜかというと、私が編み出してきた学習法は、人間が言語を自然に身につけるやり方を、早回しで真似する方法だからです。

このやり方の方が「自然」なので、不自然な丸暗記などが、とても少なくて済むのです。

私は日本生まれの日本育ちです。このサイトをご覧の多くの方と同じように、中学1年から英語を始めました。

ちなみに、中学1年の時に、少なくとも2回は英語に挫折しました。

1回目は、初っぱなの「am, are, is」でした。

なぜ、こんなに形が変わるの?ワケワカラナイ!

と、挫折しました。

ところが、中1の終わりの春休みに、ある出来事があり、急に英語が好きになりました。

そこから、どんどん自分で勉強するようになり、ぐんぐん英語が上達しました。

詳しいことは、別の機会にご紹介しますが、そのおかげで、中学3年の時には、世界各国で行われた中学3年生から高校2-3年生を対象にした英語の留学試験で世界1になったり、高校時代に英検1級に合格したり、大学受験のセンター試験で英語が満点だったりしました。

そして今は、アメリカ人のパートナーとカナダに住み、同時通訳者として、国連の会議や、最先端の研究を発表する学会で通訳したり、大企業トップの方の通訳をするために、世界各地に出張に出かけていっています。

というわけで、「この人、たぶん、英語がすごく得意なんだろうな」というのは、何となく想像してもらえるかと思います(^_-)-☆

ですが、私は帰国子女でもなく、中1では初っぱなから英語につまずいた所からの出発でした。あのころの私からは全く想像のつかない人生となりました(^o^)

さて、そんなわけで独学で英語を身につけました。その後も、有名な進学塾で英語の教材やカリキュラムを一から作ったりしてきました。

また、同時通訳として忙しくなってからも、時々、プロフェッショナルとして色々な世界で活躍している人たちから、こっそりと頼まれ、英語を教えたりもしていました。

学ぶ側、教える側を経験し、さらには通訳者として、英語圏に住む者として、英語を話す人を多く観察するなかで、日本人の英語がなぜ上達しないのか、その根本的な原因が見えてきました。

日本人の英語学習に足りないもの

ひとことで言えば、「体感」が足りません。

もう少し、説明します。具体的には次の3つの点が足りていません。

まず足りないのは、「発音」の練習。

中1の初めに、ちょっと説明されて終わり… という方も少なくないと思います。説明した先生自身も、英語が話せないことも多いですから、教えようにも教えられないというのもあります。その先生も、同じように教わってきた…という連鎖があると思いますので、これは仕方がないことだと思います。

||子供が母国語を身につける時も、はじめは言葉(というか、音)を発するところから始まりますよね。書き言葉を先に身につける子供というのは、なかなかいないと思います。||
||
ですので、本来、音を身につけてから、文字や文法のルールを学ぶほうが自然で、苦労がありません。||

その結果、発音があやふやです。これでは話せるわけがありません。

また、発音があやふやだと、発音とスペリング(つづり)の関係も分からず、単語を覚えるのが苦痛になります。

2点目は「文法」です。本質を理解することがすっぽり抜けています。その結果、丸暗記に頼ることになります。

文法こそが「日本人が英語が使えない諸悪の根源」とばかりに、目の敵にする人もいますが、まったく的外れです。

文法は、単語と単語をどの順番で並べるかというルールです。

そのルールを知らないと、文が正しく読めませんし、書いたものはハチャメチャになります(^0^;) もちろん、話す・聞くといった会話についても同じです。

というわけで、文法はとっても大切なのですが、これまでの日本の文法教育には、たしかに大きな問題があります。

それは、一つ一つの文法ルールの、本質的な意味を伝えてこなかったことです。そのため、「理解」するものでなく、単に「丸暗記するもの」となってしまいました。

その結果、教わる側も暗記力を駆使して、試験問題を解いてきました。

付け焼き刃な試験対策としては何とかなるかも知れませんが、身についていないので、実践で使えません。また、学校を卒業して試験勉強をする必要がなくなると、すぐにスッカリ忘れてしまいます。

本質を理解していないと、英語の「感覚」、言いかえるとネイティブの「感覚」を分かることができません。

そういう「感覚」が足りない部分を、丸暗記で無理やり埋め合わせている感じです。

そのため、英語が使えない人ほど、「文法で苦労させられた」という思いを抱いていることが多いです。

3点目は、「発音」や「文法」を身につけるための練習が、まったく足りていません。

そのため、たとえ筆記試験で点が取れたとしても、どれも「知識」でしかなく、「身についた実感」ではないため、実際の生活や仕事の中で使えないのです。

私が提案したいのは、

まずは「発音」に自信を持てるようにする
つぎに「文法」を表面的な丸暗記でなく、本質を理解する
さらに、「発音」「文法」のどちらも「体感して身につける」ために、練習を重ねる

という3本柱です。

もちろん、本質的な理解さえすれば、丸暗記がまったく必要ない、というわけではありません。残念ながら(^0^;)

たとえば、am, are, is は、「丸暗記が必要」だと、私は思います。

I の時は am
You ならば are
She ならば is

というのは、丸暗記した方が賢明です。

というか、

I am…
You are…
She is…

と口に出す練習をした方が賢明です。

英語の歴史、古典をひもとけば、「どうしてこんな変な形になったのか」を説明することはできます。

けれども、そんな細かいことを知るよりも、am, are, is は丸暗記した方が早いです。

でも、(この部分は、今は読んでいて分からなくてもOKです→)「TO 不定詞の名詞的用法」「副詞的用法」「形容詞的用法」なんてのは、覚えなくて大丈夫です!

なぜかというと、「TO 不定詞」という仕組みの中に組み込まれている「意味」というか「本質」を理解すれば充分だからです。

「○○的用法」というのは、表面的な違いに過ぎません。その根っこにある本質さえ理解していれば十分なのです。

本質的な理解が必要なことは、本質的な理解をお伝えし、

丸暗記のほうが効率が良いことは、厳選して「丸暗記しましょー」とお伝えすること。

そして、効率よく「身につける」ための、数々の練習方法をお伝えすること。

これが、私がCLEAR Englishでご提供したいことです。

学校で、英語を勉強している人。

すでに大人になっていて、英語を「やり直したい」と思っている人。

そういう人たちに、努力が無駄にならない、しっかり身につく英語への取り組み方を、お伝えしていきたいと思っています。

Happy learning!