ソルトスプリング島には、とても有名なファーマーズマーケット(農産物の市場)があります。
もともとは、農家の人が「今の時期、たくさん野菜がとれちゃった!買ってもらわないと、傷んじゃう」という感じで、その時に取れすぎたものを売りに来るところだったそうです。
今では、地元の人だけでなく、近くの都市、バンクーバーやビクトリアだけでなく、アメリカをふくめ色々な国から観光客がファーマーズ・マーケット目当てにやってきます。日本からの人も、たくさん見かけます。
アーティストの作品や、食べ物も
今でも、野菜や果物を売る農家の人がたくさん出店していますが、それ以外にも、アーティストが自分の作品を売ったり、「食べ物屋さん」がその場で食べたり、持ち帰ったりできる「ごはん」を売っていたりします。パン屋さんも、チーズ屋さんも、クッキー屋さんも、アイスクリーム屋さんもあります。フランス人がやっているフランス菓子屋さんもあります。
前
次
オーガニック農家がたくさん
ソルトスプリング島は、古くから(たぶん、今から50年くらい前から)、オーガニック、つまり農薬や化学肥料を使わないで、自然にやさしい、体に安全な農業がさかんでした。
農業をやっている全ての人がオーガニックなわけではありませんが、ここではオーガニックは「ふつう」のことです。
英語でなんという?
ファーマーズ・マーケットは、英語では次のように書きます。
farmers market
ライブ英語クラスを見てくれている人ならば、発音はカンタンです!
farmers [fɑ́ɚmɚz]
market [mɑ́ɚkɪt]
意味は、farmers が「農家の人たち」、market が「市場(いちば)」です。
farm をつかって、知ってる単語をふやそう!
farmer というのは、「農業をする人」という名詞です。
farm という言葉もあります。
farm には、名詞と動詞があります。
名詞の farm は、「農場」という意味です。
動詞の farm は、「農業をする」という意味です。これに「-er」をつけると「農業をする人(farmer)」という意味になります。
ちなみに、動詞(〜する)の後ろに「-er」をつけて、「〜する人」の意味になることがよくあります。
たとえば、write (書く) → writer (書く人)。日本語でも「ライター」っていいますね。
この単語の場合、Wは発音しないので、write は [rɑ́ɪt]、write は [rɑ́ɪtɚ] になります。
【おまけ】
「趣味の家庭菜園」のようなものは、farm とは言いません。farm は、本格的に農業をやっている時に使います。
「家庭菜園をやる」は、garden [gɑ́ɚdn] という動詞を使います。
gardenは、「お庭」という意味の、名詞としても使います。本格的な農業でない、「家庭菜園」は、「お庭」の延長という感じなのですね。
でも、この動詞 (garden) に「-er」をつけると、「家庭菜園をやる人」という意味ではなくて、「植木屋、庭師」という意味の名詞なります (^0^;)
発音は、予想できますか?
そう、さっきの garden [gɑ́ɚdn] の後ろに [ɚ]をつけて、[gɑ́ɚdnɚ]になります♪
market をつかって、知ってる単語をふやそう!
魚市場(うおいちば)
日本人になじみ深い「魚市場」は
fish market と言います。そのままですね。
フリマ(フリー・マーケット)
これは、時々まちがえて理解している日本人の人がいます。
「フリー・マーケット」(日本語で略すと「フリマ」ですが、「フリマ」という英単語はありません)は
flea market と書きます。「自由」という意味の単語、free を使った、free market ではありません。
どちらも、カタカナ読みすると「フリー」になりますが、LとRの違いがありますね。カタカナで覚えてしまうと区別がつきませんが、自分で発音し分けるのはカンタンです(聞き分ける方がムズカシイです)。
ですので、まずは L と R を自分で発音し分けられるようにしましょう。
ライブ英語クラスでは、何回にも分けて、ていねいに L と R の発音の違いを説明しています。この辺の動画からご覧いただくと良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=U2Xo0nDSmSM
flea は、小さな虫「ノミ」という意味です。
フリー・マーケットは、中古品を持ち寄る市場なので、「古いものがたくさんあって、いかにもノミが集まっていそう」というところから、flea market と呼ばれるようになりました。
日本でも「のみの市」と呼んだりもします。
発音は、[flɪ́:] です。
free market の「フリー」は、[frɪ́:]と発音します。
free は「自由」という意味がありますので、free market といえば自由市場という意味です。
ですが、「商売人ではなく、一般の人が、自分の持ち物を自由に売り買いするための市場(いちば)」という意味ではありません。
経済学の概念で、「政府などの規制がかからない、弱肉強食の、自由競争の市場」という意味になってしまいます。
フォニックス的、発音のコツ
flea も free も、母音は [ɪ́:] という音になります。
ea と書くときも、ee と書くときも、[ɪ́:] という発音になることが多いです。
EAの例: sea(海), pea (豆)
EEの例: see (見る), pee (おしっこ)
sea と see は、どちらも[sɪ́:] と発音しますし、
pea も pee も、どちらも [pɪ́:] と発音します。